DLNAサーバーを試す[MediaTomb][ubuntu]編 – REGZAへ認識させる

DLNAサーバー:MediaTombを試してみました。

MediaTombはLinux専用なので、仮想マシンに構築したUbuntu10.04LTS(長期サポート版)で試してみたのですが、REGZAがMediatombを認識してくれず、使用できませんでした。
※UbuntuはVMware(仮想マシン)に構築しています。

Ubuntu10.04の、”Synaptic パッケージ・マネージャ”からインストールされるMediaTombのバージョンは0.12.0です。
mediatomb-01

“INTEL UPnP Tool”の”Device Spy”で確認したところ、DMSデバイスとして認識しているので”MediaTomb”の設定は問題ないようです。
mediatomb-02

MediaTombのDMSデバイス情報を表示してみたところ、”DMS-1.50″の設定がありませんでした。
mediatomb-03

REGZAは、以下のような”DMS-1.50″の設定がないと、DLNAサーバーとして正しく認識してくれません。TVersityと同じで、DMSの設定ファイルに”DMS-1.50″の設定を追加すればREGZAから認識できるはずです。
{code}<dlna:X_DLNADOC xmlns:dlna=”urn:schemas-dlna-org:device-1-0″>DMS-1.50</dlna:X_DLNADOC>{/code}

しかし、ブラウザのアドレスから確認できたDMSの設定ファイル:”description.xml”を探しても、Ubuntuのシステム上、どこにも見当たりません。 ;-(

MediaTombのプログラムソースをダウンロードしてそれらしい内容を確認してみました。
mediatomb-05

私なりに解釈した結果、”description.xml”ファイルはMediaTomb起動時にプログラムから生成されているので編集不可。但し、”description.xml”生成時に”DMS-1.50″の設定を出力するには、configの”CFG_SERVER_EXTEND_PROTOCOLINFO”に”true”を設定すればOK。

“CFG_SERVER_EXTEND_PROTOCOLINFO”を”true”に設定するには”/etc/mediatomb/config.xmlにある”protocolInfo extend”を”no”から”yes”に変更すればOKという感じでしょうか。

“config.xml”ファイルを以下のように変更して
{code}<protocolInfo extend=”yes” />{/code}

MediaTombをリスタートしてみました。
{code}sudo /etc/init.d/mediatomb restart{/code}

再度、DMSデバイスの情報を表示して確認してみましたが、”DMS-1.50″の設定が出力されておらず、当たり前ですがREGZAからも認識できていません。

うーん? :-/

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たぶんですがソースをコンパイルするときに、以下の“#ifdef”の変数: EXTEND_PROTOCOLINFOを設定していなかったた、”DMS-1.50″の出力ロジックが実行されていないようです。
{code}
#ifdef EXTEND_PROTOCOLINFO
if (config->getBoolOption(CFG_SERVER_EXTEND_PROTOCOLINFO))
{/code}

さて、どうするか・・・。

MediaTombのプログラムソースをダウンロードするときに気づいたのですが、Ubuntu10.04からインストールされるMediaTombのバージョンは0.12.0なのですが、MediaTombの最新版のバージョンは0.12.1(2010/11/06時点)でした。調査したところ、MediaTomb:0.12.1はUbuntu10.10(通常サポート版)からインストールされるようです。

念のため、最新版ではどのように動作するか試しました。

Ubuntu10.10を仮想マシンに構築して最新版のMediaTombをインストール。
バージョン:0.12.1がインストールされました。
mediatomb-07

“/etc/mediatomb/config.xmlにある”protocolInfo extend”を”no”から”yes”に変更して、MediaTombをリスタート。

DMSデバイスの情報を表示してみたところ”DMS-1.50″の設定が正しく出力されています。 ;-)
mediatomb-08

バージョン:0.12.1の”DMS-1.50″出力に関係するプログラムソースを確認してみましたが、バージョン:0.12.0と変わりませんでした。MediaTombのコンパイルの方法がUbuntuのバージョンによって異なっているようです。(たぶん・・・。)

REGZAから確認すると、”MediaTomb”が表示されました。 よし、よし。 :o)
img_5134

img_5137

コンテンツ管理はブラウザーから行います。
mediatomb-09

mediatomb-10

これでいろいろできれば、Linuxのメディアサーバーを構築するのもありかと思っています。

⇒ [MediaTomb][ubuntu]編 – REGZAからMPEG2動画を視聴 (C)
⇒ [MediaTomb][ubuntu]編 – トランスコードしてREGZAから視聴 (C)
⇒ [MediaTomb][ubuntu]編 – DVDISOイメージのトランスコード再生 (C)

11 thoughts on “DLNAサーバーを試す[MediaTomb][ubuntu]編 – REGZAへ認識させる

    • 情報ありがとうございます。 :o)

      私も今週中には、AVCHDの動画をテストしたいと思っています。
      参考にさせていただきます。 (Y)

  1. mpeg2dvd形式の動画ならレグザ19re1で再生できました。
    しかし、トランスコーディングでの再生ができません。
    もしトランスコーディングでの再生を成功されていらっしゃるのであれば、
    追加解説をお願いします。

    • 現在、REGZAからのトラスコ再生は動作するようになっていますが、
      シーク(早送り、巻き戻し)が出来ない状態です。

      確認した動画形式
      1.avchd
      2.mp4
      3.avi

      シークを有効にするにはモジュールの再作成が必要かもしれません。

      これからの投稿は、
      1.トラスコなしでの再生方法
      2.トラスコありでの再生方法
      を予定しています。 :o)

  2. すごく参考になっております。

    当方、Regza Z1を使っています。
    Z1はファイル共有でAVCHDの再生ができます。
    そこで、mediatombでもトランスコーディングなしで再生可能
    なのでしょうか?
    試しに以下のタグを追加したところダメでした。

    もし、何か情報がありましたらご教授願えないでしょうか?

    • Z1ってAVCHDが再生できるんですよね。いいなぁ~。

      さて、
      HTMLタグ「<」と「>」を使ってコメントされているようなので肝心の内容が
      表示されていないようです
      「<」は「&lt;」、「>」は「&gt;」と入力して頂くと表示されます
      または、テクテクさんのようにタグなしでコメント頂いてもOKです

      エスパー的にお答えすると
      {code}<map from=”m2ts” to=”video/vnd.dlna.mpeg-tts:DLNA.ORG_PN=MPEG_PS_NTSC;DLNA.ORG_OP=01;DLNA.ORG_CI=0″/>{/code}
      で駄目でしょうか?
      ※m2tsはご自身のファイル拡張子に変更してください。

      あと、
      既にMediaTombで管理している、コンテンツの”mimetype”を変更した場合、
      必ずコンテンツをMediaTombから削除し再登録しなければ
      変更した”mimetype”で登録されません。
      もちろん、MediaTombの再起動も必要です。

  3. Z1でAVCHDの再生が可能でした。
    ただ、色々さわっていたので、結局どのタグで再生できるようになったのか不明です。
    もうちょっと調査してみます。

  4. 結論でました。
    管理人さんからご指摘いただいたタグで完璧です。
    早送り/巻戻しもOKでした。
    ちなみにビデオは、iVIS HF R10です。
    本当にありがとうございました。

  5. 参考にさせて頂いて、正常に動作させることができました。
    ありがとうございました。

    regza 37z3500でmpeg2の再生に成功しました。
    しかしながら、再生ができなかったmpeg2も出てきました。。

    ●再生に成功したmpeg2ファイルのffprobe結果

    [root@ns1 ~]# LD_LIBRARY_PATH=/opt/lib:/usr/local/lib /opt/bin/ffprobe ok.mpg
    FFprobe version 0.6.1, Copyright 2007-2010 the FFmpeg developers
    built on Feb 20 2011 16:18:10 with gcc 4.1.2 20080704 (Red Hat 4.1.2-48)
    ….
    ..(snip)..
    ….
    [mpeg @ 0x8516030]max_analyze_duration reached
    Input #0, mpeg, from ‘ok.mpg’:
    Duration: 26:30:43.71, start: 0.280633, bitrate: 52 kb/s
    Stream #0.0[0x1e0]: Video: mpeg2video, yuv420p, 720×480 [PAR 8:9 DAR 4:3], 9800 kb/s, 29.97 fps, 29.97 tbr, 90k tbn, 59.94 tbc
    Stream #0.1[0x80]: Audio: ac3, 48000 Hz, stereo, s16, 192 kb/s
    Stream #0.2[0x20]: Subtitle: dvdsub

    ●再生に失敗したmpeg2ファイルのffprobe結果

    [root@ns1 ~]# LD_LIBRARY_PATH=/opt/lib:/usr/local/lib /opt/bin/ffprobe ng.mpg
    FFprobe version 0.6.1, Copyright 2007-2010 the FFmpeg developers
    built on Feb 20 2011 16:18:10 with gcc 4.1.2 20080704 (Red Hat 4.1.2-48)
    ….
    ..(snip)..
    ….
    Input #0, mpeg, from ‘ng.mpg’:
    Duration: 00:01:04.03, start: 0.213367, bitrate: 25643 kb/s
    Stream #0.0[0x1e0]: Video: mpeg2video, yuv420p, 1440×1080 [PAR 4:3 DAR 16:9], 25000 kb/s, 29.97 fps, 29.97 tbr, 90k tbn, 59.94 tbc
    Stream #0.1[0x1c0]: Audio: mp2, 48000 Hz, 2 channels, s16, 384 kb/s

    video codecのいろいろなパラメータを変更してみようと思います。

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